卵を割らなければオムレツは作れない

新妻聖子ちゃんの初主演映画「アンダンテ~稲の旋律~」を見てきました。
最初は興味無かったのだけど、HPを見ているうちにだんだん興味がわいてきて、前売り券を購入して見てきました。とっても豪華なキャストで単館上映だなんてもったいないと思うほど上質の映画でした。見に行って良かった~迷っている方にはお勧めします。どーん!!

聖子ちゃん扮する対人恐怖症で引きこもりの千華が農作業を通して再び生きる力を得ていくという実話を元に作られたお話。ただただハッピーエンドにならないところも現実的でいいなぁと。千華は一歩を踏み出すことはできたけど、それで全てが解決したわけではない。お父さんの言う事は相変わらず横暴だし、心を開いた男性には失恋してしまう。それでも、欠点を認め、自分のペースで生きること、そのままの自分を受け入れること、それだけでいいんだ、というメッセージは心にしみます。

さらに「農業」を通してこのメッセージが伝わってくることが秀逸。農業もお天気が相手だから、自然そのままを受け入れなければいけない。その実感を伴ったアドバイスだから千華の心に届き、千華が農業に興味をもったのだと思う。
くねくね曲がってしまった田植えでも「大丈夫!稲はまっすぐのびるから。」と大らかに言われたら心が軽くなるに決まってる。

この映画で「農業」は重要な要素だけど‘食糧自給率を上げなければ’とか、‘無農薬農法とは’とか小難しい事を言って農業の啓蒙をしたい訳ではないと思うのです。それでも映画を見た人に自然に伝わるものがあったと思う。波のように風に揺れる田んぼや色鮮やかで瑞々しいお野菜、ヒナから育てたニワトリが産んだ有精卵とか、ドキュメンタリー映画のように現実的でかつ美しい農村風景にわくわくする。

そして、歌わない聖子ちゃんがとっても良かったです。東京の自宅でのくらーい引きこもりの様子。震えたり、爆発したり、怖いくらい。そして一転、千葉の農村で弾ける明るさ。田んぼで転んで泥だらけになって笑ったり、スイカに齧りついて甘い!って笑ったり。聖子ちゃん、素ですか?!と思ったけど、違うそうです(笑)。(パンフより)
映画の中の女優・新妻聖子がとっても素晴らしかったのに、ラストでプロモーションビデオのような映像になってしまったのだけが残念。ミュージカル女優として歌わせなきゃソン!って思われたのかしら?

千華が淡い恋心を抱く相手役の筧さん。上手いっ!!千華にお手紙を書くために辞書と首っ引きになっているところがツボ。あんな風に一生懸命手紙を書いてくれたんだ。同様に真摯に農業に向き合う姿を見たら‘農業ってカッコイイ’って思われるようになると思うよ。

横芝光町の駅に貼られた駅長さんの格言も良い味だしているんだ、これが。
帰ってからオムレツを作ったことは言うまでもない。(笑)

2010/02/09(火) | 映画・DVD・CD | トラックバック(0) | コメント(0)

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