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春のめざめ

春のめざめ―子どもたちの悲劇春のめざめ―子どもたちの悲劇
(2009/01)
フランク ヴェデキント

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いまさらですが、「春のめざめ」原作の戯曲を読みました。
ネットで検索して春のめざめについて勉強したことはほとんどここに書いてありました。なんだ、もっと早く読むべきだった・・・。でも、これから「Spring Awakening」を見るためには読んでおいて良かった。(←意味深)

戯曲とミュージカルではもっと違っているのだろうと思っていたけど、ある意味かなり忠実に舞台が作られていることに驚き。それもこれをミュージカルに作り上げるなんて本当にスゴイ!舞台でわからなかったことも戯曲の設定を当てはめるとすんなり理解できたり。例えば、メルヒママとモリッツの関係とか、ハンシェンのミルクのたとえ話も戯曲の方がわかりやすい。もちろんミュージカルを見た先入観有りで読んでいるので勝手に頭の中で脚色しているとは思うけど。

でも、戯曲のラストはミュージカルと全然違う。仮面の紳士って何?作者自身という説やファウストのメフィストフェレスを想像させると解説にありました。どうも唐突な出現に納得できないけど・・・「モーツァルト」のラストでレクイエムを発注する謎の人物みたい。(関係ないけど・・・来年韓国で「モーツァルト」が上演されるそうですね。ヴォルフ役を東方神起のジュンスがするとか。チケットも既に完売とか・・・。)
おっと、春のめざめに戻ります。戯曲のラストシーンにはヴェンドラも出てこないし、モリッツの行動なんてミュージカルとは全くの真逆。だけど、戯曲のモリッツも切なく、その気持ちには共感できる。きっと、あの世でまたメルヒオールと再会できるよ!

本当に驚いたことは、この物語の中に登場するさまざまな出来事‐サディズム、マゾヒズム、自慰行為、レイプ(ミュージカルではレイプという設定ではない。)、自殺、ホモセクシュアル、人工妊娠中絶・・・ミュージカルを最初に見たとき、こんなにいろんなこといっぺんに起こらないって!と思った。共感できる部分なんてまるでないと思ったこれらの出来事のほとんどすべてが子供時代の作者ヴェデキントの周辺で実際に起こったことばかりだったという衝撃。時代が違うので今よりもっとタブーな出来事ばかりのはずなのに。同性愛なんて犯罪だったっていうし。

戯曲ではメルヒオールもメルヒママもイルゼもマルタもさらっとあっさり書かれている印象。ミュージカルの方が人物像をかなり美化している感じ。戯曲のメルヒなんて、ヴェンドラをレイプして、兄に逃亡の助けを求め、かなわず感化院へ入れられて、そこを計画的に脱走しちゃうんだもん。なんか、ひどい・・・。メルヒママも息子に甘い親バカで、利己的な印象。イルゼはモリッツに言わせると‘尻軽娘’だし。

2次元の文章が演じる人の解釈と演技力で3次元の舞台に上がった時、その物語に無限の広がりが生まれ、人物像に深みが出る。それが戯曲の面白さなのかも。

という訳で・・・

行きます、ソウル!!

2009/11/30(月) | 読書 | トラックバック(0) | コメント(4)

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このコメントは管理人のみ閲覧できます

2009/11/30(月) 23:32:50 | | [ 編集]

poca

きゃぁ~韓国へいらっしゃるので!?
いっ、いつお出かけに??
う~ついて行きたいです…でもきっと許してもらえなそう…(寂)

2009/12/01(火) 12:37:26 | URL | [ 編集]

BOIS

>鍵コメント様

うわぁ~素敵なお友達がいらっしゃるんですねー!すごいっ!!
本当にこの戯曲の解説は詳しくてとっても良かったです。解説と本文を同時進行で確認しながら読みました。戯曲は「ファウスト」でちょっと懲りていて、敬遠してたんですけど・・・これは読みやすくてとても良かったです。

自由劇場の春めざの日々がどんどん遠くなりますね・・・。でも決して忘れられない熱い夏でしたね。

2009/12/01(火) 23:00:39 | URL | [ 編集]

BOIS

>poca様

はい、行きます、韓国!冒険の準備中です。
ええっ、駄目なんて言うのー?そんなこと言わせないでpocaちゃんも一緒に行きましょうよぉ。
どーん!!(←背中を押しています)

2009/12/01(火) 23:05:07 | URL | [ 編集]

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