旅を終わらせよう

2009年3月15日マチネ「ミス・サイゴン」 大千秋楽@博多座

市村エンジニア
ソニン-キム
藤岡クリス
岸ジョン
鈴木エレン
泉見トゥイ
菅谷ジジ
アンサンブル 青組

なんだかんだとジタバタしつつ・・・無事に博多座千秋楽に行ってきました。
千秋楽の舞台を一言で言えば‘とってもバランスの良い’舞台でした。誰が突出することなく、とても丁寧な舞台だったと思います。アドリブの応酬とか、帝劇楽の様なみんなで歌おうアメリカンドリームとか、そういう盛り上がりは残念ながらなかったけど、サイゴンの世界観を壊すことなく、きっちりとまとめ上げた渾身の舞台でした。出演者の皆さん、オーケストラ、スタッフ、その他関係者の皆様、そして東京-博多サイゴンに通った私たち!本当にお疲れ様でした!!

●ソニン-キム
ドリームランドの自己紹介を聞いて早くも涙、涙。ソニン-キムは、幸せに縁遠そうな雰囲気がとっても良いです。捨てられた仔犬みたいで、必死ですがりつく様が切ない。ソニン-キムの死は、タムをアメリカへ行かせるための手段というより、クリスを心の支えに生きてきて、クリスと一緒に生きられないとわかった時の必然だったように思えました。それって母としてはどうなの?と思うかもしれないけど、母としても「クークープリンセス」でトゥイに襲われ、倒れてもカーテンの向こうに手を伸ばし近づこうとする姿はリアルでした。強いんだけど、もろいキムでそこがとても良いなぁと。
クリスが「一緒に暮らそう」と言っても最初は信じられないのか、差し出されたクリスの手を取らないのに、「Sun and Moon」のラストではしっかりと手を取り合っていたり、ナイトメアのベットでも「今日は一緒にいて」がものすごく甘かったり、強がってる中でふと心を許した人に見せる甘えた感じがとてもいじらしくて印象的でした。

歌はね・・・かなりボロボロだったかと・・・。もう、出し切ったという感じで、絶叫も声にならなかったりで、残念でした。

●市村エンジニア
帝劇では見そびれた市村エンジ。次の再演時にはもう見れないかも?と思ったらやっぱり見ておかなくちゃと博多座までやってきたわけです。市村さんのカリスマ性、その存在感の大きさで余裕でアメリカに行けちゃうのでは?と思っていたのですが・・・これが予想を裏切って見事に小者でした。情けなくてアメリカへ行けない感じ、とてもよく出ていました。これが上手いってことなのね~アドリブも派手なことはしないのにきっちり笑わせてくれるし。バンコクではクラブのオーナーに飛びかかって抱きついていましたよ!「アメリカンドリーム」では額に汗かきながらちょっと必死な感じで・・・そろそろ限界か?と思ってしまったけど(ごめんなさい。)、足腰が立つうちはずっとエンジニアを演じてくれるそうです!市村さんは四季某劇団を辞めて最初の舞台が「ミス・サイゴン」の初演エンジニアで「この作品でミュージカル界のアメリカンドリームを実現しました」とカテコの挨拶で言っていました。それだけ思い入れも深い特別な作品なんだろうなと思いました。見納めかと思ったけど、また見れそうな気がしてきましたよ!!

●藤岡クリス
「WGW」の藤岡クリスの煙草は暗い舞台にぽっと明かりがともって、絵になります。カテコの挨拶で「ベトナムや、ベトナム戦争や、GIのことを勉強すればするほどわからなくなった」と言っていましたが、この‘迷い’こそがクリスなのではないかと。戦争や、今を生きることに迷いを持っていたクリス。キムと引き離されてからの人生も迷いの連続だったはず。迷いながら演じるクリスはリアルだったと思います。そして、ラストシーンでクリスが死にゆくキムに「すまない」と謝ったこの一言で、クリスはこれからの人生をちゃんと歩いていけると思った。優柔不断だったクリスが迷いを捨てた瞬間だったのだと思う。

で、藤岡くん。東京より太った?首が・・・無かったよ・・・。

●鈴木エレン
今回は下手の前方席だったので、ラストシーンは上手い具合に全員が視界に入る位置でした。
銃声を聞いて背中を向けているジョンもエレンもその背中がしっかり気持ちを語っていました。キムが切れ切れに「タムを連れて行って・・・」と言った瞬間、エレンがびくっと反応して、最後はタムを抱きしめて終わる。その背中の葛藤と決意。すごい、ほのかさんはエレンそのものなんだ、と思えました。

●菅谷ジジ
ドリームランドでキムをめぐってケンカが始まり、必死でジジにしがみつくキム。ここのジジはとっても包容力に溢れて姉御肌でかっこいい!
カテコの挨拶では涙で鼻を真っ赤にしていて、まだ学生にして、このような大役でデビューして、ずっと頑張てきた日々が伺えて感動でした。強い女キャラの菅谷さんが一番泣いていたことも印象的でした。

●岸ジョン
岸ジョンは2幕の方が好き。1幕坂元ジョン、2幕岸ジョンで見たいな~なんて。カーテンコールでは3人のタムくんが登場して市村さんが崇雅タムに将来はエンジニアになりたいですって言わせようとしたんだけど・・・がーくんは「エンジ・・・エンジ・・・、やっぱりジョンがいいっ!」と。岸ジョンガッツポーズで大喜びでした。子供にはブイドイ救済活動をしているジョンが良い人に見えるんだね~というか、クリスやエンジニアは子供心に‘悪い人’の線引きなのかな、なんて思いました。

●泉見トゥイ
「サイゴン陥落」の泉見トゥイの斜め立ちがかっこいい!傾斜舞台の最前に立つ姿が映えるわ~。相変わらずテンション高く、大迫力のトゥイでした。カテコでの泉見さんの挨拶はおっとりした喋り方で本当にあの怖いトゥイの中の人なの?と驚いたり。幕間や帰りにお客様同士の会話を聞いているとトゥイ大人気!もちろん、私も大好きですよー。

●アンサンブル 青組
赤組に比べて大人しい印象の青組さんですが、今日のドリームランドは熱かったです!サックスの演奏前にエンジニアの「セクシーなやつ頼むよ!セクシーなやつ!」に反応してハヤシ立てて超盛り上がっていました。「ブイ・ドイ」のコーラスも赤組に負けてなかったよ!博多座で赤も青も見れて満足です。


<博多座:3回 帝劇:8回 合計:11回> 

          再演と新しいCD希望!!

2009/03/17(火) | 東宝・その他 | トラックバック(0) | コメント(0)

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