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きらきらひかる

きらきらひかる きらきらひかる
江國 香織 (1994/05)
新潮社

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私の本の選び方は大学で指導を受けた通り(?)一人の作家の作品を端から端まで読む、という感じです。もちろん授業ではないので一冊読んで気に入るとその作家ばっかりになってしまう、とかその時に興味のあるテーマの本を選んでいるだけですが。好きな作家は遠藤周作、渡辺淳一、宮本輝、辻仁成、林真理子、唯川恵、山本文緒、乃南アサなど。(ミーハ-なラインナップですねぇ。)

江國香織さんももちろん何冊か読んだことがあります。「薔薇の木枇杷の木檸檬の木」「冷静と情熱のあいだ」(‘青’の方が好きだけど)「東京タワー」などが印象深い作品。この本「きらきらひかる」もとっても気になるタイトルなんだけど文庫裏の説明文を読んでちょっと引いていました。アル中、ホモ・・・ちょっと興味をもてない分野です。でも、先日の七夕の時にゆぴさんのブログを読んで興味がむくむくと湧いてきたのです。

そういえば、ミュージカル「RENT」にも恋愛の嗜好が違う人々が出てくるけど、不快感を感じることなく自然に受け入れられたし。一度読んでみようと手にとりました。

結果、とてもとても切なかったです。号泣する訳ではないけど最初から最後まで目に涙が浮かんでいる感じ。
アル中というかちょっと精神的に不安定な笑子とゲイで男性の恋人がいる睦月。お互いに合意の上での結婚。身体で分かり合うことは無くても、この二人はお互いになんてぴったりなんだろうと思う。こんなに相手を想い、理解し合えているのだからこの精神的な結びつきが一番大切ではないかと思う。それでもやはりどこかに孤独を抱える‘銀色のライオン’たち。七夕に二人が願うのは「ずっとこのままでいられますように」。でも、現実を前に「変わらない訳にはいかない」と、二人の普通ではない結婚生活をカミングアウトしてしまう。なんでかなぁ・・・。お互いがこのままでいいなら周囲が何を言ったってこのままでいいじゃない?!なんでわざわざ波風を立てる必要があるの?私だったらきっと周囲の言葉に負けない。二人が快適ならそれでいいハズだと思うんだけど。。。違うの?

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笑子がしょっちゅう飲んでる‘ミントジュレップ’ってどんな飲み物かな~?と思って調べてみました。グラスにミントの葉を数枚入れて潰し、バーボン(ケッタッキ-ダービーのオフィシャルドリンクなのでケンタッキーバーボンを使うのが本当らしい)とお砂糖と氷を入れてよ~くステアしてミントを飾って出来上がり。江國さんの本に出てくる食べ物、飲み物も江國ワールドの重要なキーワード。アル中の笑子が好きなラム入りの紅茶とかコアントロー味のモロゾフのシュークリーム(売ってる?)とかで登場人物の人格を想像できる。笑子ったらラム入りの紅茶を植木にあげちゃうんだよ!素敵!

この日記、私流のミントジュレップもどきを作って飲みながら書いてみました。(バーボンは無いのでラム酒で!全然違うか・・・)

2006/07/17(月) | 読書 | トラックバック(-) | コメント(-)

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