サンセット大通り

2012年6月27日マチネ「サンセット大通り」

sunset.jpg

日本初演のアンドリュー・ロイド・ウェバー作曲の「サンセット大通り」を見に行ってきました。当初行く予定は全くなかったんだけど、あまりに評判が良く、なかなか暗い作品だと聞いて直感で多分これ好き!と感じて突発を決めました。

音楽(特に‘Sunset Boulevard’)は良く耳にしていたけど、一つの作品としてはもちろん初めて。哀愁を帯たメロディの中身を初めて知ることができました。

最近のホリプロミュージカルではことごとく主要な役で登場する田代万里生くんがストーリーテラーのジョー役。舞台を引っ張っていくにはちょっと若いかなーと思ったりしたけど、かなり頑張っていたと思う。年の離れた・・・浮世離れした・・・ちょっと壊れてる・・・ノーマに対して打算でない‘気持ち’を感じた事が一番良かった。

そんな往年の大女優ノーマ役は元ヅカの安蘭けいさん。歌はもちろんだけど、目で語る演技も素晴らしく、哀しい女優を怪演していました。そう、まさに怪演。怖かった・・・。ただ非常に惜しかったのがラストシーン。最後に階段を降りながら鬘が外れた瞬間にもっと大女優の美と醜悪の落差を見せて欲しかった。安蘭さんはまだ若くてキレイなので‘老い’の部分がビジュアル的に惜しい。7/4読売夕刊に載っていた小田島雄志さんの評に「20年後の安蘭けいで見たいと思った」とあったけど、全く同感。

ノーマをそっと見守り支える執事マックス。元夫で、その前はノーマを大女優に育て上げた映画監督だという設定にびっくり。ノーマの影のように存在し、セリフもそんなに多くはないのにものすごい存在感。ラストシーンでノーマにかける「アクション!」がもう切なくて切なくて。マックスがノーマという女優を作り、女優という枠の中に閉じ込めた・・・マックスの手の中で踊るノーマ。

ジョーはノーマの愛人、って事だったけど結局・・・ジョーは最初のシーンに出てくるノーマの亡くなったチンパンジーと同じ存在でしかなかったと思う。

怖くて哀しいお話でした。

2012/06/29(金) | 東宝・その他 | トラックバック(0) | コメント(0)

«  |  HOME  |  »

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL
http://4lc.blog96.fc2.com/tb.php/1415-794f47cf
 |  HOME  |