家元邸の初釜

初めて鎌倉の家元邸での初釜に参加してきました。

CA3F0258.jpg

家元邸は思っていたほど広くなくこじんまりとしていたけど、どこもかしこも手入れが行き届いていて、考えぬかれた動線に沿って流れるように進む段取りが素晴らしかったです。時間によって人数も制限され、各人が家元から直接おもてなしされていると感じられる心のこもった初釜でした。

特に今年はお庭の止観亭の修復が済み、古い止観亭に使われていた萱やへぎ板などの廃材を使って様々なものが作られていて、お茶を飲むということだけでなく、どうやって食べ物が出来ているのか、生命の連鎖を子供たちにも教えることができたと家元がおっしゃっていた通り、エコにも配慮された素敵な茶会でした。例えば、古い萱をお庭に敷き詰め堆肥を作っていたり、廃材で作った菓子器で主菓子が出されたり、萱を燃やした灰で作った釉薬で家元が手作りされたお茶碗が使われていたり。また、千利休も流祖もウサギ年だったということにちなんで、至るところに兎がモチーフに使われていたり、隠れていたり。兎探しも楽しい!

お濃茶の主菓子は一見シンプルなおまんじゅうでした。ところが、それがひとつひとつ絶妙な加減に蒸された温かなものだったのです。特にこの日は寒かったので心までほっと温かくなるようなおもてなしでした。白い皮の中はおめでたい赤い餡でお正月らしく。

お濃茶は家元直々のお手前。長四畳の珍しいお部屋で、まさに目の前で家元のお手前を拝見することができました。そして、お濃茶の後は家元の案内でお庭「宗徧の森」をお散歩。すぐ脇を流れる滑川の借景と小鳥のさえずり・・・紅梅に萱ぶき屋根の止観亭の日本家屋。まるで別世界にいるようでした。

お庭の片隅には火が熾してあり、焚火を囲んで暖まった後は奥様のおもてなしの点心席へ。お向の伊勢海老、熱々の鶉雑煮、蒸かしたての桜エビのおこわ。どれも本当に美味しかった。どこのお料理が入っていたんだろう?(興味津々!)

お薄は家元好みの立礼スタイルで。ずっと正座で正直疲れたので最後は椅子でお薄を頂けるというのはとてもうれしい事。立礼を積極的に取り入れる家元の姿勢は今思うと時代に適っているのだと思う。

お道具や床の説明の後、今回は水屋まで見せていただきました。思っていたより狭くて不便な裏側でこれだけのおもてなしができたのは、不便な中でも便利なように工夫し、各人の行動が時間とともに明確に割り振られていたからだと思います。朝の9:00に始まったこの日のお茶会も予定の18:00にはきっちりと終了。東北新幹線が止まってしまうなどトラブルがあったにも関わらずぶれることなく対応されたのは素晴らしいことだと思います。

CA3F0261.jpg 15:00に始まった時はまだ明るかったのに
 終了の18:00には真っ暗に。
 蝋燭が灯されてまた違った景色を眺めることが
 できてこれも良かったです。

 次は2月の先生のお宅での初釜。
 亭主役として今日の経験を生かして対応でき
 たらいいなぁ、と思います。

 ・・・が、無理かも。

おめでたい初釜のお席はちょっと華やかに訪問着で。うすいピンクの京友禅に西陣の袋帯。うす緑の帯揚げにピンクの帯締め。帯締めは今は白が流行っているので白でも良かったかも。

CA3F0254.jpg

よそゆきの草履を出しておくのを忘れてしまい、慌てて探したけど見つけられず・・・。どこにしまっちゃったんだろう?

2011/01/15(土) | お稽古 | トラックバック(0) | コメント(0)

«  |  HOME  |  »

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL
http://4lc.blog96.fc2.com/tb.php/1136-bce413cc
 |  HOME  |