まだ見ぬ世界へさぁ、行こうよ!

2010年8月14日マチネ「春のめざめ」@ウインクあいち大ホール

自由劇場を離れて初めての地方公演。ウインクあいちも自由劇場並みに小さい会場だと聞いていたのですが・・・確かに大きくはない・・・かな?でも一番の違いは舞台の高さ!「春のめざめ」は最前列で観る迫力や躍動感がお気に入りなんだけど、ウインクあいちの場合は舞台の高さと目の高さが合うくらいの位置、すこーし下がった方が見やすいかもしれない。そして、センターブロックが広いので、センターと言っても端寄りは自由劇場で言うところのサイドと同じ感じ。「Totally F・・・」のオットーの立ち位置が24~25位の辺りでしょうか。さらに、正面左右両サイドにどーんとスピーカーが設置されています。スピーカーの前の席も当日券で売り出しているみたいだけど・・・かなり見難いと思うなぁ。

本編について。今さらですが、セリフが大きく二ケ所変更がありました。ひとつはラテン語の授業の場面。モリッツが間違えたのは時制の一致の問題の様です。確かにすごくわかりやすくなったけど、メルヒオールがめちゃくちゃ理屈っぽく感じました。
もう一ケ所はメルヒオールとベンドラが再会する森のシーン。「一人ひとりが幸せを感じられる世の中になったら良いと思う!」というベンドラに「本当にその通りだ!」と共感を覚えるメルヒ。この流れになってもやっぱり、「ボランティアが本当に人の役に立っていると思うか?」という問いの答えにはなっていないと思うし、ベンドラの言ってることがあまりにも普通過ぎてメルヒが理解し合えた事にそんな感動するような事なのかなぁ・・・と。それほどの格差社会だったという時代背景を考慮するなら‘ボランティア’より‘慈善事業’のままの方が良かったのではないかと思う。いきなりカタカナでなんとなく違和感が。さらに‘貧しい労働者たち’というセリフもどうだろう?労働者=貧しいという発想はこのご時世まずくない?!

何と言うか、感情の爆発とか心の葛藤とかが薄くなり、全体的にすごく優等生的な説教臭い、学生団体に売り込みしやすそうな、まさに四季っぽい作品になっているような気がしました。私がすっかり慣れちゃったから衝撃が薄く感じるだけかもしれないけど・・・。きっとそうね。(マルタ風に)

今回の名古屋でデビューの小松ベンドラ。若手の実力派という事でベンドラ抜擢も納得です。でも、ナラ役ではぴったりだった気の強さがベンドラとしてはどうかな・・・?しっかりし過ぎていて迷いや弱さが全く感じられず、若々しさも全然ない、かわいげが無いベンドラでした。
でも、さすが演技派です!とっても細かくて上手。「妖精の女王って感じでしょ?」とスカートの裾を持ってくるくる回るところで一瞬女王さまっぽいポーズが入るのがすごく新鮮で良かった!闇医者に連れて行かれる時の怖がり方も半端ない迫力。慣れて来て肩の力が抜けて自然な笑顔が沢山出てくるようになったらもっともっと良くなると思う!

それから前回の東京再演では出演の無かった金平イルゼ、素晴らしい!!
上手すぎて調和を乱すのでは?と危惧したりもしたけど、そんなこと全然無くてしっかりと舞台を支えているという感じでした。勝間イルゼで好きだった「Don't Do Sadness/Blue Wind」の‘どうせどこにも行けない’で首をブルブル振る所、金平イルゼは「やめて・・・」とつぶやいて一歩後ろへ下がっていました。この時のイルゼは自分の事しか考えていないんだよね。モリッツの抱えた重荷に気付かないまま自分の気持ちをぶつけて去ってしまって、(それでも「ただうんって言えば良かった」とイルゼを思いやるモリッツにも泣ける!)イルゼがその後のモリッツの死をどうやって受け止めたのかと思うと本当に切ない。

上川メルヒオール、やっと私の中でメルヒオールになった気がする。三雲モリッツの巻き舌「ルァテン語」はすっかり定番。一和ハンシェンはクールさにねちっこさがプラス。「クリーーームをね」とワンテンポ長くするだけで全然違って聞こえるんだから面白い。伊藤エルンストは完全に一和ハンシェンの魔法にかかってる。だってそれまでは普通に男子だもん。白瀬ゲオルグの「Touch Me」のソロアレンジ健在。既に特別バージョンでは無くなっている模様。玉井オットーの‘どうすりゃモテるの?女の子から’は説得力有り。岸本テーアのメルヒアピールは絶好調。メルヒ、テーアにしておけば良かったのに!と思わずにはいられない。撫佐マルタと金平イルゼの「The Dark I Know Well」のバランスにこれだよ!と納得。山中アンナは「Mama Re.」のハモリがめちゃくちゃ上手いと思う。

アンサンブルの石井さん、ピンクのフリフリブルマーを見せての「Totally F・・・」は反則だと思います、はい。

バンドメンバーもおなじみの顔ぶれ。皆さん、東京から来て下さったのですね~良かった!この作品はバンドも舞台と一体だから生演奏でなかったらそれはもう「春のめざめ」じゃない!と思っていますから。
東京ではヴィオラ担当だった吉田くんが今回はヴァイオリンを演奏されていました。楽器もパートも違っても対応出来ちゃうんですね。すごいなー

2010/08/17(火) | 四季-レポ | トラックバック(0) | コメント(0)

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