小手鞠るい、レンアイ三部作

エンキョリレンアイ (新潮文庫)エンキョリレンアイ (新潮文庫)
(2010/02/26)
小手鞠 るい

商品詳細を見る


サンカクカンケイ (新潮文庫)サンカクカンケイ (新潮文庫)
(2010/05/28)
小手鞠 るい

商品詳細を見る


レンアイケッコン (新潮文庫)レンアイケッコン (新潮文庫)
(2010/06/29)
小手鞠 るい

商品詳細を見る


20歳そこそこの恋バナに今さらついていけるかな~と心配しつつも物語のディテールに魅かれて読んでみることに。思っていた以上に面白かった!3作品の主人公が微妙に重なり合いながら物語が展開するところが三部作らしい面白さ。

3作品読んでみて、一番好きなのは1作目の「エンキョリレンアイ」。
出会いから遠距離恋愛に発展するその展開からして有りえない!と思うのに、主人公、花音の気持ちになってドキドキしたりして・・・。舞台は東京と‘NY’。相手は‘ウォール街の銀行’を辞めて、‘CIA’(料理界のハーバードと言われるアメリカの権威ある料理学校)で料理を勉強中という設定。私が好きそうな設定でしょう?大当たり!人間のどろどろした気持ちと澄み切ったピュアな気持ちを‘コンソメスープ’に例えたり・・・すごく上手いな、と思う。そして、この二人のすれ違いの原因や別れと再会の展開も納得できる。再会には12年の年月がかかり、色々な経験を積んで大人になっているところも良い。こんな劇的な恋愛も素直に素敵~と思える私は心が潤っている感じ!

2作目の「サンカクカンケイ」は身勝手で傲慢で振り回されてばかりなのに魅かれてしまう龍也と穏やかでずっと想って支えてくれた優しい幼馴染の俊輔の間で揺れるあかねの物語。こういうのも三角関係って言うのかしらね?私はこんなヤツなのに魅かれてしまうという龍也の魅力がわからないので、あかねにちっとも共感できなかった。俊輔がいかに素晴らしいかを理解するための対極の存在として龍也がいる、位にしか思えない・・・。京都で待っている龍也の元に駆けつけるために新幹線に飛び乗ったものの、京都で下りずに新幹線のドアが閉まる場面はとっても良いな、と思う。あかねは3作目の主人公、雪香の友人として登場する時の方が落ち着いて余裕があって、あぁ今は幸せなんだという事が伝わってきて好き。

その3作目の「レンアイケッコン」。
一番期待していたんだけど・・・ちょっと残念でした。舞台がNYと東京なのもメールのやり取りで心を通わすところも「エンキョリレンアイ」と似ている気がする。そのメールで、言葉の落ち葉が自分に降りかかり慰められるという雪香に、「言葉」の語源は‘言の葉’から来ていて、言葉は「葉」だという発想が良いね、と返すくだりは詩人である作者らしい表現で素敵だなぁ~と思いました。
雪香の理想は「恋は一生にたった一つだけ。最初で最後の恋で結婚する」こと。
でも、その理想は叶わない。。。それでもまた人と出会って恋をする。人間は意外と強いものであることを実感。

料理人誕生料理人誕生
(2001/02/26)
マイケル・ルールマン

商品詳細を見る


「エンキョリレンアイ」の海晴が学ぶNY郊外の料理学校「CIA」のお話。本当にCIAの生徒になって料理を学んだジャーナリストのドキュメント。超、面白いです!!日本語に訳してくれたことに感謝している程、好きな作品。

2010/07/28(水) | 読書 | トラックバック(0) | コメント(0)

«  |  HOME  |  »

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL
http://4lc.blog96.fc2.com/tb.php/1041-80d193e1
 |  HOME  |