2008/06/19(木)
『名も知らぬ人』
08年6月8日マチネ「異国の丘

母引率の観劇。初見の母にあらすじを説明するだけで泣けてきます・・・。音楽といい、ドラマチックなストーリーといい、とてもよく出来た作品だなぁと思いました。

今回賛否両論の荒川ボチ。下村ボチしか観た事のない私には優しそうで素敵なプリンスに見えました。確かに歌はちょっと残念な感じだったけど・・・荒川ボチの心から和平を願う気持ち、日本と中国の掛け橋になろうとわが身を投じる真摯な姿に胸を打たれ、シベリア抑留中もロシアにけっして魂を売る事の無いまっすぐな生き様に涙が止まりませんでした。偽善的かもしれないけど、私はボチの生き方に共感を覚えるので、神田が・・・わからないのです。どうしても神田の気持ちに寄り添えない。単なる裏切り者にしか思えないですよね〜(わわ・・・言っちゃった!)

今回、賢忠さんの優しさの裏側に冷ややかなものが見えてこの人怖い!と思いました。(前回は賢忠さんでいいじゃん!愛玲!と思っていたんだけど・・・。)

冒頭とラストを飾る男声合唱の「明日への祈り」はずしりと胸に響いて心に残ります。大切なテーマを持った良い作品だと心から思うし、劇団の若い人たちがこういった作品に国籍を超えて真剣に取り組んでいるのは本当にすばらしいこと。だけど・・・正直、しんどい。毎日、毎日これを演じている役者さんは本当に大変だと思う。出演中の役者さんはオンとオフを上手く切り替えて最後まで舞台を務めて欲しいです。

実はここ2週間で観た4作品の中で「異国の丘」が一番心に残って、一番面白かった。でも・・・やっぱりリピは厳しい。