2008/06/26(木)
『夢をかなえるゾウ』
夢をかなえるゾウ夢をかなえるゾウ
(2007/08/11)
水野敬也

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流行りもの・・・読んでしまいました。
久しぶりに靴を磨いた朝に、友人のこの本の感想を見つけて。
「靴磨きの次はコンビニで募金」と更なる指令がくだり・・・気になるじゃない?なにをどうしたらどうなるの〜!!って。How To本(?)の類は全く興味ないんだけど、ちょっと素直な気持ちで手にとってみました。そういうタイミングだったのだと思う。

関西弁はあざとくて期待ほど笑えなかったけど、ラストでちょっとだけほろっとして、結構なるほどなぁ〜と思いました。ガネーシャ(ゾウの神様)の出す指令にはちゃんと理由があるので、やってみようという気になるのかも。靴磨き→コンビニ募金→腹八分目。嗚呼、指令3つめで挫折デス・・・。

個人的にちょっとタイムリーに励まされたのは「応募する」かな(笑)。

以下実践中。
◇身近にいる一番大切な人を喜ばせる
◇お参りに行く(仏壇に手を合わせる)

三日坊主になるか?!
2008/02/11(月)
『ドイツイエロー、もしくはある広場の記憶』
ドイツイエロー、もしくはある広場の記憶 (新潮文庫 お 67-2)ドイツイエロー、もしくはある広場の記憶 (新潮文庫 お 67-2)
(2007/12)
大崎 善生

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4つの短編からなる1冊。本屋で平積みになっていたのでふと手にとってパラパラとめくってみた。その透明な文体に惹かれて読んでみることに。
期待通り面白かった。4編ともちょっと神経質な二十歳前後の女の子の視点で語られていて、男性が描く少女像らしく、ちょっと苦笑しちゃう感じもなくもないけど。(そこだけ、生々しすぎるんだよねー)4作それぞれに与えられたイメージカラーと相まって、純粋で切なくて、ハッピーエンドじゃなくても未来へとつながっていくようなお話。変に力を込めて頑張るぞ!って思わなくてもほんわかと先が明るく見えるような。

どのお話も良かったけど、1つめの「キャトルセプタンブル」について。
主人公理沙が母親の若かりし頃の短くも忘れられない恋の思い出話を聞き、その優しい思い出に恋を失った自分自身もまた励まされ、迷いの中から一歩を進めることができるようになる。(すっごいかいつまんでます!)
この作品には仕掛けがあって、もうひとつのアンサーストーリーがあったのです。(順番的にはこっちが答えなのかな。)

「キャトルセプタンブル」のサイドストーリー、「九月の四分の一」

九月の四分の一 (新潮文庫)九月の四分の一 (新潮文庫)
(2006/02)
大崎 善生

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「キャトルセプタンブル」で理沙に語られた母親の恋のお話の詳細が相手の男性の視点で描かれます。うーわー、すっきりした(笑)こっちはこっちで完結しているので、ぜひ「キャトルセプタンブル」→「九月の四分の一」と読んで欲しい。ちょっと「冷静と情熱のあいだ」の赤と青みたい。

こちらの短編集は中年男性の視点で青春時代を懐古するように語られる4つの物語。断然、こっちの作品の方が今の私には共感できる。作者が男性の視点の方がリアルに描きやすいのか、私自身が20歳の女の子より40歳の男性の方に共感できるのか、どっちかわからないけど・・・。お話のアクセントに音楽が使われていて「九月の四分の一」にはアバの「ダンシングクィーン」や「チキチータ」が出てきます。「ダンシングクィーン」はスウェーデン王と王妃の結婚披露宴で初めて演奏されたんですって。(だから‘Queen’なのかな?) もうじき「マンマミーア!」開幕ですねぇ〜(はっ!脱線。)

「ケンジントンに捧げる花束」もとても印象的な作品でした。キリン通貨で私は今どの位だろう?(笑) 暴落していないといいな。暴落してそうだけど。

音楽や色彩、光・・・それらが醸し出す文章の空気感が魅力の大崎作品でした。
2007/12/07(金)
『シェイクスピア vs バーンスタイン』
シェイクスピア全集 (2) ロミオとジュリエットシェイクスピア全集 (2) ロミオとジュリエット
(1996/04)
W. シェイクスピアWilliam Shakespeare

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今さらですが、シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」を読みました。
子供用が見つからなかったので読み易そうな松岡和子訳版をチョイス。もちろん、「ウェストサイド物語」が「ロミオとジュリエット」を下敷きに作られているから。

相対するモンタギュー家とキャピュレット家。ティボルト(キャピュレット)とマキューシオ(モンタギュー)の喧嘩のシーン、君を愛する理由があるとティボルトの挑発にのらないロミオ(モンタギュー)・・・ロミオの停止にもかかわらずティボルトはマキューシオを刺し殺してしまう。マキューシオを殺したティボルトを殺してしまうロミオ・・・なるほど。ベルナルドとリフの喧嘩とそれを止めに入るトニーにそのまんま重なります。
でも、同じなのはここだけだなーという印象。
「ロミオとジュリエット」ではみんなが死んでしまい、残されたのはモンタギュー家の当主(ロミオの父)とキャピレット家の当主(ジュリエットの父)だけ。憎しみの連鎖は若者たちの死で幕を下ろしたかと思いきや、両家には後継ぎが無く、近い将来両家は途絶えてしまう運命。ううっ、暗くて未来のない物語。これに対して「WSS」ではマリアは死なないし、アニタは自らの恋人を殺されたにもかかわらず、憎しみの連鎖を止めようとする。トニーの亡骸を前にジェット団とシャーク団には和解の兆しが。「WSS」の方が未来に向けての希望の余韻が残ります。(暗いけどね)

巻末には戦後日本の主な「ロミオとジュリエット」上演記録がのっていました。1986年には劇団四季でも上演しているという記録があります。
市村ロミオ、保坂ジュリエット、川原マキューシオ、丹乳母ですって!
2007/10/17(水)
『りかさん』
りかさん (新潮文庫)りかさん (新潮文庫)
(2003/06)
梨木 香歩

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私の周囲(一部)でブームの梨木本。絵本の「マジョモリ」を探しに本屋へ行ったけど見つけられず・・・「りかさん」を買ってきました。みっしーさんの感想を読む限りきっと気に入るはずだと思っていました。

人と心を通わせる術をもった黒髪の市松人形りかさんのお話。これだけ聞くと怖いというか・・・気持ち悪いというか・・・。でも、読んでみると全然そんなことなくて、むしろほっこりとあたたかな気持ちになりました。大げさに言うと救われたような、気持ちというか。

私は気持ちが入ると処分できなくなるので、人形やぬいぐるみは極力増やさないようにしてきました。それでもいつの間にかいなくなったぬいぐるみとか一まとめにして押入れの天袋に押し込んだままの人形たちの事がずぅっーと心の片隅にひっかかっていました。

「人形にそんな役割があるなんて知らなかった。知らなくて、いろんな人形と遊んでそのままどこかへやっちゃった。」
「それはそれで、その人形たちは役目を終えたんだよ。」

主人公ようことおばあちゃんの会話を読んで、これだ!と思いました。私の元からいなくなった人形たちもその役目を終えたって事なんだ。そう思ったら、心が軽くなりました。

「人形の本当の使命は生きている人間の、強すぎる気持ちをとんとん整理してあげることにある。いいお人形は吸い取り紙のように感情の濁りの部分だけを吸い取っていく。このりかさんは今までそりゃ正しく大事に扱われて来たからとても気立てが良い。」

実は私もいまだに私の「りかさん」を持っています。多分、とっても気立てが良いコです♪


2007/05/29(火)
『スイーツ王国vol2』
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本日発売の「Sweets王国」vol2を買いました。
料理王国の別冊で大森由紀子さんが編集長を務めるお菓子の雑誌です。

メインの特集は「人気パティシエに学ぶ基本の生地の作り方」。
‘素朴な伝統の焼き菓子’が特集のトップを飾り大森さんらしいな〜と思う。「ア・ポワン」の‘くまピー’(クマの形のダッコワーズ)があまりにもかわいくて近いうちに八王子まで行ってしまいそうな予感。

「大森由紀子の幸せになれるお菓子」では話題のパティスリーのきれいなアントルメがずらっと。見ているだけでうっとり〜本当に幸せになれそう・・・。どれが食べたいか真剣に考える。

「大森由紀子コレクション・フランスで買ったエプロンたち」ではかわいいエプロンが沢山紹介されています。そういえば、フランスへ行った時にはエプロンなんて全く見なかったなぁ・・・と思いちょっと後悔。コンフィチュール柄のエプロンとかマカロンの刺繍のエプロンとかとってもかわいい。

パッケージやラッピングの記事も参考になるし、なかなか充実の1冊です。
お菓子好きな方はぜひ。手に取られたらフランスの特集もじっくり見てみて下さい。


2006/12/27(水)
『手紙』
手紙 手紙
東野 圭吾 (2006/10)
文藝春秋

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映画のCMや友達の感想を聞いて読んでみました。東野圭吾の作品は初めて。緻密な計算された文章を書く作家さんなのですね。タイトルにもなっている「手紙」ですが、剛志の書く手紙の内容が微妙に変化していくところや、その手紙が直貴の人生の節目、節目に与える影響など・・・とっても上手いなぁと思いました。

犯罪者(強盗殺人犯)の家族という視点で描かれたこの作品。主人公直貴の就職先の社長の言葉が印象深いです。「人には繋がりがある。愛だったり、友情だったりするわけだ。それを無断で断ち切ることなど誰もしてはならない。だから殺人は絶対にしてはならないのだ。残された者がどんなに苦しむかを考えなかった。君が受けている今の苦難もすべてひっくるめて君のお兄さんが犯した罪の罰なんだ。」つまり「自分が罪を犯せば家族をも苦しめることになる、全ての犯罪者にそう思い知らせるために‘差別’は必要なんだ」と。
差別や不当な扱いを受けて苦難の中で生きてきた直貴に肩入れして読んでいるとがつん、ときます。なるほど・・・。飄々と冷静で、ある意味公平。でも決して冷たいわけではない。この社長さんさすがだな、と思います。

そしてこの社長は自殺もまた悪だと言います。自殺とは自分を殺すこと。たとえ自分がそれでいいと思っていても、周りの者もそれを望んでいるとは限らない。だから自殺もいけないのだと説く。これは納得。

後半に向かって、犯罪者の家族だった直貴が被害者という立場になり、また考えが変わっていく。というか、逆の立場になって改めて気づく。どんな理由があれ、犯罪者は許せないという被害者の気持ちに。そして直貴が決断したことは・・・。

最後はちょっと抽象的で不完全燃焼。結論ばんっ!っていう方が好きみたい。どうして?だから?となんだかぐるぐる考えてしまう。あ、それが狙いなのか・・・。
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2006/07/23(日)
『ケイトウの赤、やなぎの緑』
新潮ムック 江國香織ヴァラエティ 新潮ムック 江國香織ヴァラエティ
江國 香織 (2002/03/29)
新潮社

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先日読んだ「きらきらひかる」の続編があると教えていただいたので早速ネットで注文。元祖「きらきら」ファンにとっては続編の発表までの10年間がとってももどかしかったと思うけど、私はすぐに読むことが出来てラッキーでした。

続編やパート2がオリジナルを超えることはまぁ、普通ない。
この「ケイトウの赤、やなぎの緑・・・10年後のきらきらひかる」も同様。やっぱり私の持つイメージとはちょっぴり違っていました。例えば、笑子と睦月は東京郊外の古い一軒家に住んでいるという設定。うーん、私のイメージは無機質なマンション住まいなんだけどな。そこが色々な人が集まる‘怪しいサロン’(byちなみ)っていうのもイメージじゃないなぁ。

続編には「きらきら」の3人は間接的にしか出てこないけど、10年後も3人の信頼関係は変わらない様に見え、でも睦月と紺の関係は・・・でもあり。この微妙に含みを持たせる書き方がすごく江國さんらしい。微妙なところが様々な思い入れを持った「きらきら」ファンを逆に納得させているのだと思う。私は笑子と睦月が幸せに暮らしていれば、それでいいよ。

「ケイトウの赤、やなぎの緑」の登場人物、ちなみ、郎、亜紀はみんなどこかジタバタしてる。(対して笑子はすっかりマイペースで落ち着いて見える)
ちなみの弟、占部くんが言う

     「人生なんて誰のも混乱してるんだぜ、いつだって」

本当だね。

ある春のやなぎの緑の美しい季節。笑子から「やなぎを見に来ない?」とお誘いが。木の下にテーブルを出して、シャンパン飲んで・・・。
ちなみと郎はそこへ「モンサンクレール」の‘ファーブルトン’を買って行く。

小説の中に出てくる食べ物、毎度おいしそうだなぁ。小説の細部に出てくる物語の筋には直接関係の無い描写が作り出す空気感がとっても素敵。

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「モンサンクレール」の‘ファーブルトン’  @294円




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